イヤホンが苦手でした。正確に言うと、耳に入れるタイプのイヤホンが、どうにも苦手でした。
まず、耳に押し込む感覚がずっと違和感として残ります。慣れる人もいると思いますが、私はどれだけ使っても「異物が入っている感じ」が消えませんでした。
落とす心配もありました。耳に引っかけるタイプと違って、耳に入れるだけの形状だと、ちょっとした拍子に落ちそうで気になってしまう。
それから、周りの音が全部遮断されてしまうことへの不安。電車のアナウンスが聞こえない、後ろから来る自転車に気づけない。外を歩くのが怖くて、つけたまま外出することをためらっていました。
運動中はさらに問題がありました。汗が出てくると、耳に入れたイヤホンがじわじわと不快になる。耳の中が蒸れる感じが気になって、途中で外したくなるんです。
この4つの悩みを、SHOKZ OpenFitが全部解決してくれました。
耳を塞がない、という選択肢
SHOKZ OpenFitは「開放型(オープンイヤー)」イヤホンです。耳の穴に入れるのではなく、耳の外側にひっかけるように装着します。耳道を塞がないので、音楽を聴きながらでも周りの音がちゃんと聞こえます。
価格は約21,880円。ワイヤレスイヤホンとしては高めですが、使い始めてすぐに「これは自分に合っている」と思いました。
実際に使っている場面
主に3つの場面で使っています。
電車の中では、周りの音が聞こえるのでアナウンスも聞き取れます。
ウォーキング・運動中は特に重宝しています。外の音が聞こえるので安全だし、汗をかいても耳の中が不快になりません。何より忘れるくらい軽い。装着していることを忘れてそのまま帰宅したことが何度かあります。
音質は「思っていたより全然ちゃんと聞こえる」
開放型を使う前、正直「音が遠くて聞こえにくいんじゃないか」と思っていました。耳の穴を塞がないわけですから、当然そうなるだろうと。
実際は、想像よりずっとちゃんと聞こえます。歌声もはっきりしているし、低音もちゃんと響く。音楽として普通に楽しめます。
ただ、耳に直接入れるタイプと比べると「少し遠め」な感覚はあります。試しにイヤホン部分を耳に押しつけてみると、明らかにクリアに聞こえました。つまり、音に完全に浸りたい人・音質にこだわりたい人には向かないかもしれません。
私の使い方——歩きながら、電車の中で、作業しながら——にはこれで十分です。「音楽を聴く」というより「音楽を流しながら生活する」感覚に近いです。
音漏れは音量50%が分かれ目
開放型で一番気になるのが音漏れです。電車の隣の人に聞こえてしまわないか、というのは正直不安でした。
自分で確認した感覚では、音量50%以下ならほぼ問題ないレベルです。50%を超えてくると、静かな場所では隣の人に聞こえてしまうレベルになります。
普段の音量が60〜70%あたりの方は、外出時に少し絞る意識が必要です。電車・図書館・カフェなど人が近くにいる場所では、50%以下を目安にしています。
店舗インカムで使ったら半日で電池が切れた
一度、職場でスマートフォンのインカムアプリ(buddycom)と組み合わせて使ったことがありました。ところが、半日も経たないうちに電池が切れてしまいました。
おそらく原因はアプリの仕様だと思います。PTT(プッシュトーク)系のアプリは常時接続を維持するため、イヤホン側が「ずっと通話中」という状態になり、通常より大幅にバッテリーを消耗するようです。音楽再生やポッドキャストなどの通常用途では7時間前後使えるので、インカム用途には向いていないと理解しました。
一点だけ注意:マスクをしている方へ
マスクを外す際にイヤホンが一緒に引っかかって落としやすいです。外す前にイヤホンを先に外す習慣をつけると安心です。
自転車での使用は音量次第
2026年4月から自転車の取締りが強化されました。イヤホン使用で周囲の音が聞こえない状態は反則の対象になり得ると案内されています(反則金額は地域・条例により差があるため、最新は警察庁および各都道府県警の公式情報をご確認ください)。判断基準は「イヤホンの種類」ではなく「周囲の音が聞こえる状態か」とされています。開放型のOpenFitは耳を塞がない構造なので、音量を控えめにしていれば対応できると思っています。
今から買うなら新しいモデルを
私が持っているのは初代のOpenFitですが、現在はラインナップが増えています。
| モデル | 特徴 |
|---|---|
| OpenFit Air | エントリーモデル。軽量・シンプル |
| OpenFit 2 | 大型ドライバー搭載で音質向上 |
| OpenFit 2+ | Dolby Audio対応。現行の標準モデル |
| OpenFit Pro | ノイズ低減機能搭載。最上位モデル |
日常使いならOpenFit 2+、音質や静粛性にこだわりたい方はOpenFit Proが現時点での選択肢になると思います。
まとめ
- 耳に入れるタイプの違和感・落下の不安・周囲の音が聞こえない怖さ・運動中の不快感——これが全部なくなった
- 忘れるくらい軽く、周囲の音を聞きながら使える
- 音質は想像以上。ただし音に没頭したい人には向かない
- 音漏れは音量50%以下なら問題なし。公共の場では絞る意識を
- インカムアプリとの組み合わせはバッテリー消耗が早いので注意
- 自転車での使用は音量を控えめに
- 今から買うならOpenFit 2+またはOpenFit Proがおすすめ


