保険を見直したら、必要なのは3つだけだとわかった

節約・生活費

数年前、保険について本格的に勉強する機会がありました。YouTubeや書籍で学んでいくうちに、自分がいかに「なんとなく」保険に入っていたかを思い知りました。

会社のグループ保険、貯蓄型保険、医療保険……気づけばいくつもの保険料を毎月払っていました。でも「それぞれ本当に困ったときにいくら下りるか」を、ちゃんと把握していなかったんです。

見直した結果、今残している保険は3つだけです。

保険の本質:「確率は低いが、当たったら人生が終わる」リスクに使う

保険の正しい使い方を一言で言うと、「確率は低いが、発生したら人生が破綻するようなリスクに備えるもの」だと思っています。

病気で数日入院した、ちょっとした手術をした——これくらいなら貯蓄で対応できます。保険を使うべきは、数千万円規模の損害、長期間の就労不能、家族を残して亡くなるといった、お金では取り返しのつかない事態です。

公的保険の内容を把握することが先決

民間の保険を検討する前に、まず公的保険でどこまでカバーされているかを確認することが大事です。特に知っておきたいのが2つ。

高額療養費制度:1ヶ月の医療費の自己負担が一定額を超えると、超過分が後から戻ってきます。年収500万円前後の会社員であれば、上限はおよそ月8〜9万円です。どれだけ大きな手術や入院をしても、自己負担はこの金額で止まります。

付加給付制度:大手企業の健康保険組合に加入している場合、組合独自でさらに上乗せして払い戻してくれる制度があります。組合によって異なりますが、自己負担の上限が月2〜2.5万円に抑えられるケースもあります。自分の会社の健保組合のサイトを一度確認してみてください。

残している保険①:火災保険(実は「家災保険」)

火災保険は「家災保険」と呼ばれることがあるほど、火災以外の様々な事故にも使えます。

補償される主な事例:

  • 盗難:自宅や敷地内に置いていた自転車・パソコン・家財が盗まれた場合
  • 水漏れ・水濡れ:上の階からの水漏れで家財が濡れた、洗濯機の故障で床が水浸しになったなど
  • 破損・汚損:カメラに飲み物をこぼして壊れた、模様替え中にテレビをぶつけて破損したなど
  • 自然災害:台風・雪・雹による建物・家財の損害

ただし、自転車は屋外(外出先)での盗難は対象外、スマートフォンは補償対象外の保険会社が多い、経年劣化は対象外などの注意点もあります。自分が加入している火災保険にどんな補償が付いているか、一度確認してみる価値があります。

残している保険②:自動車保険(対人・対物のみ)

他人を傷つけてしまったとき、数千万円〜億単位の賠償が発生することがあります。これも外せません。

ただし車両保険は外しました。自分の車の修理費は、貯蓄で対応できる範囲だからです。

自動車保険は毎年見直して、複数のサイトで見積もりを取り乗り換えています。現在20等級・ゴールド免許・年間走行距離2万km以上で、年間保険料は約25,000円です。

残している保険③:掛け捨ての生命保険(必要額から逆算する)

生命保険は「死亡したときに残された家族が困らないための保険」です。ただし、加入額を決めるときに多くの人がやりがちなミスがあります。

「給料から考えて、これくらいなら払える」という発想です。これは間違いで、「いくら必要だから、いくらの保険に入るか」を逆算することが大事です。

必要保障額を計算するとき、見落としがちなポイントが3つあります。

①遺族年金が入る:会社員が亡くなった場合、残された家族には遺族厚生年金が支給されます。これは意外と大きな金額です。民間保険でカバーすべき金額は、この公的給付を差し引いた「不足分」だけで構いません。

②亡くなった人の生活費が消える:家族全員分の生活費を保障しようとしがちですが、亡くなった本人の生活費は不要になります。残された家族に本当に必要な金額は、思ったより少ないケースがあります。

③住宅ローンがあれば団信で消える:住宅ローンを組む際に加入する団体信用生命保険(団信)は、契約者が死亡するとローン残高がゼロになる保険です。「家のローンをどうするか」という心配が団信で解決されていれば、生命保険でカバーすべき金額はさらに下がります。

これらを整理すると、「必要な保障額=残された家族の生活費×年数-遺族年金-貯蓄-団信で消えるローン」という計算になります。きちんと家計を把握していないと、この計算ができません。家計管理が保険の見直しにも直結しているのはそういう理由です。

貯蓄型保険は解約して、NISAに切り替えた

以前、変額保険(貯蓄型保険)に加入していました。実態は、コストの高い投資信託と内容の薄い保険の抱き合わせ販売でした。「本当に困ったときにいくら下りるか」を確認したら、思ったより少なかった。

解約して得た解約返戻金は、そのままNISAに入れました。やっていることは結局同じ「お金を運用する」ことです。ただNISAのほうが手数料が圧倒的に安く、運用益も非課税になる。

解約時に少し損をすることはあります。それでも長期で見れば、低コストのインデックスファンドで運用したほうが得になるケースがほとんどです。保障は掛け捨て保険で最小限に確保して、運用はNISAに任せる。この組み合わせが一番シンプルで効率的だと思っています。

なお、自分の保険を解約すべきかどうか判断が難しい場合は、保険を売らない有料のFP(ファイナンシャルプランナー)への相談をおすすめします。無料相談のFPは保険販売で収益を得ているため、保険を勧める方向になりがちです。有料FPは中立な立場でアドバイスしてくれます。

まとめ

  • 保険は「確率は低いが、当たったら人生が破綻するリスク」にだけかける
  • まず公的保険(高額療養費・付加給付)の内容を把握する
  • 火災保険は「家災保険」——火災以外の盗難・水漏れ・破損にも使える場合がある
  • 自動車保険は毎年見積もりを取り直して乗り換えると安くなる(車両保険は不要)
  • 生命保険は「払える額」でなく「必要額」から逆算する。遺族年金・団信を差し引いた不足分だけ入ればいい
  • 貯蓄型保険は解約して解約返戻金をNISAへ。長期で見れば得になるケースがほとんど
  • 判断に迷う方は保険を売らない有料FPへの相談がおすすめ

保険については今後も深掘りしていきたいと思っています。

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