駅まで自転車にして年10万円。節約より「続けられた」ことが大きかった話

住宅街の道に停められたシティサイクルと、奥に駅舎。自転車通勤と節約のイメージ 節約・生活費

通勤で最寄り駅まで行くのに、以前はバスを使っていました。

それを自転車に変えて、もう1年以上になります。きっかけは、ほんの軽い気持ちでした。バスを待つ時間がもったいない、運動不足も気になる、その程度です。でも続けてみると、お金のことでも体のことでも、思っていたより効いてきました。今日はその話を書きます。

先に書いておくと、何かが大きく変わったわけではありません。ただ、浮いたお金より「続けられたこと」のほうが、自分には大きかった気がします。

始めるまで、なぜか3週間ためらった

こう書くと、すぐ始めたように見えるかもしれません。でも実際は、思い立ってから3週間くらい、ぐずぐずしていました。雨の日はどうする、汗をかいたら、どんな服で乗る。細かいことばかり気になって、調べてはやめ、調べてはやめ。これは私の悪いクセで、お金のことでも同じことをよくやります。

踏ん切りがついたのは、「完璧にしようとしない」と決めたからでした。雨の日はバスでいい、汗は職場で着替えればいい。70点で始める、と割り切ってから、やっと自転車にまたがれました。いま思えば、最初の一歩を重くしていたのは、自分の慎重さのほうでした。

バス代をやめて、月いくら浮いたか

まず、お金の話から。私の場合、最寄り駅までのバスは片道210円。往復で420円です。通勤は月に20日ほどなので、ざっと月8,400円。年にすると10万円くらいになります。

数字にすると、地味なようで地味じゃない。年10万円は、私にとっては立派な「固定費の削減」です。しかも、一度自転車に切り替えてしまえば、あとは何もしなくても毎月浮き続ける。固定費の見直しと、まったく同じ構造でした。

もちろん、自転車そのものにもお金はかかります。私が使っているのは、数年前に1万円台で買ったシティサイクル。タイヤの空気入れやチェーンの油差しを年に数回やるくらいで、維持費はざっくり年5,000円ほどでしょうか。それでも浮いた10万円から引けば、手元には9万円以上が残る計算です。駐輪場は職場のものが使えたので、ここはゼロで済みました。安い自転車でも、十分におつりがきます。

でも本命は、お金より「健康」だった

正直に言うと、続けているうちに、節約より大きいと感じるようになったのは健康のほうでした。片道10分ちょっとでも、毎日こげば立派な運動になります。

私はお金の優先順位を、健康・自由・お金の順だと考えています。お金は、健康と自由を支えるための道具にすぎない。だから、体を動かす時間に少しお金や手間をかけるのは、私にとっては「節約」ではなく「納得してお金と時間を使う」ほうに入ります。あとから病院に通うことを考えれば、ずいぶん安い投資です。

続けるために、ひとつだけ買ったもの

続けるコツは、気合いではなく「小さなストレスを消すこと」だと思っています。自転車通勤の地味なストレスは、私の場合「移動中が無音で退屈」なことでした。

かといって、ふつうのイヤホンで耳をふさぐのは、自転車では危ない。そこで、耳をふさがないタイプのイヤホンに変えました。音楽やポッドキャストを聞きながら、周りの車の音もちゃんと聞こえる。これにしてから、「移動がもったいない時間」から「ちょっと楽しみな時間」に変わりました。具体的に何を使っているかは このレビュー記事 に書いています。

仕組みで続ける(気合いに頼らない)

1年続いたのは、根性があったからではありません。続く仕組みを、いくつか先に作っておいただけです。

自転車は玄関のすぐ出せる場所に置く。雨の日は無理せずバスに戻る。浮いたバス代は、家計簿の中で「ちょっといい外食」に回す枠にする。こうやって、続けることに小さなごほうびをひもづけておくと、不思議とやめにくくなります。これは節約が続くかどうかの話とまったく同じでした。我慢の量で決まるのではなく、仕組みで決まる。

まとめ:浮いたお金より、続いたことが価値

あらためて並べると、年10万円ほどの節約、ほどよい運動、満員バスのストレスからの解放。どれもありがたいのですが、いちばんよかったのは「自分でも1年続けられた」という、小さな自信だったかもしれません。

お金の管理も、たぶん同じです。すごい裏ワザより、続く仕組みのほうが効く。自分のお金の流れを一度ぜんぶ整理してみたい方は、お金を5つに分けて考える地図にまとめてあるので、よかったらのぞいてみてください。

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