節約と投資、どちらを先に頑張るべきか

節約と投資、どちらを先にやるか整理する40代のメモ 節約・生活費

「投資を始めたいけど、節約とどっちを優先すればいいか」という質問を、たまに聞かれます。

私の答えは、迷うことなく 「節約から」 です。

順序としては、まず節約してお金を貯める → 生活防衛資金ができる → そのうえで投資を始める。この流れが一番シンプルで、失敗が少ないと思っています。

なぜ節約が先なのか

理由のひとつは、節約には確定したリターンがあるからです。

毎月5,000円の固定費を削れば、年間で6万円が確実に手元に残ります。これは投資のようにマーケットの上下に左右されない、約束された利回りです。同じ6万円を投資で稼ごうとすると、それなりの元本と運用期間が必要になります。

もうひとつは、投資には元本がいるから。

節約で生まれたお金が、そのまま投資の元本になります。元手がない状態で投資を始めようとしても、毎月数千円の積立が精一杯で、複利の効果を実感できるまで時間がかかりすぎます。

「節約 → 元本確保 → 投資」という流れにすると、投資のリターンが体感できるまでの時間が短くなります。

借金がある人は、まず借金を返す

ひとつだけ強く言いたいことがあります。

借金(消費者金融・カードローン・リボ払いなど)がある人は、投資をしている場合ではありません

理由は単純で、借金の金利のほうが投資のリターンより高いからです。

たとえば消費者金融の金利は年15〜18%が一般的。一方、インデックス投資の長期平均リターンは年5〜7%程度。投資で年6%増やしても、借金で年15%取られていたら、毎年差額の9%ずつ資産が目減りしていく計算になります。

借金がある状態での投資は、穴の空いたバケツに水を注いでいるようなものです。まず穴を塞いで(借金を返して)から、水(投資)を入れる。これが鉄則だと思っています。

住宅ローンや、無利息の奨学金などは別枠で考えてOKです。問題なのは、金利が高い消費者ローン系の借金です。

生活防衛資金と特別費は、別物として分ける

借金がない状態でも、いきなり投資には行きません。

まず2つのお金を確保します。生活防衛資金特別費の積立です。

生活防衛資金は、「収入が長期間止まっても生活できるお金」です。会社員なら半年〜1年分の生活費が目安。私は1年分を確保しています。これは収入が途絶えるレベルの大きな事態に備えるものです。

特別費の積立は別物です。突然出ていくお金(家電の故障、冠婚葬祭、年1回の保険料、車検など)に備えて、月5万円ずつ積み立てています。年間60万円ほど。

なぜこの2つを分けるかというと、混ぜてしまうと「家電を買い替えたら生活防衛資金が大きく減ってしまう」ということが起きるからです。生活防衛資金は触らないお金、特別費は使うお金、と区別すると、両方の役割が崩れません。

合計すると、生活費1年分+年間60万円ほどの目安。この水準が見えてきてから、投資を本格化させていく流れにしています。

これらが整っていない状態で投資を始めると、急な出費が発生したときに、相場が悪いタイミングで投資商品を売って現金化することになりがちです。これをやると、長期投資の前提が崩れてしまいます。

生活防衛資金と特別費は、すぐに引き出せる場所(住信SBIの目的別口座のような、貯蓄専用の場所)に置きます。

ただし「節約完璧」を待ってはいけない

ここまで「節約 → 生活防衛資金 → 投資」と書いてきましたが、現実にはひとつ落とし穴があります。

節約を完璧にしてから投資を始めようとすると、いつまでも投資ができないことです。

「もう少し節約してから」「あと10万円貯まったら」と先延ばしにしているうちに、何年も経ってしまう人を見てきました。投資は時間を味方につける仕組みなので、開始が遅れるほど機会損失が大きくなります。

私が思うバランスは、節約の習慣ができてきたタイミングで、少額から投資を始めることです。

具体的には、

  • 借金がない
  • 毎月の収支が黒字で安定している
  • 生活防衛資金の積立が始まっている(3ヶ月分くらい貯まったあたりから)
  • 特別費の積立も並行して始めている

このあたりまで来たら、月5,000円〜1万円のつみたてNISAから始めて構わないと思います。生活防衛資金を半年分・1年分まで増やしながら、並行して投資もスタートする。

「全部完璧にしてから次へ」ではなく「ある程度の段階で並行スタート」が、現実的なやり方です。

効果的な節約は「固定費」から

節約のスピードを上げたい人には、固定費の見直しを強くおすすめします。

具体的には、

  • 保険の見直し(特に貯蓄型保険・過剰な医療保険)
  • 通信費の見直し(格安SIMへの乗り換え)
  • サブスクの棚卸し(使っていない月額サービス)
  • 銀行口座・クレジットカードの整理

このあたりは一度見直せば、その後ずっと効果が続きます。食費を1ヶ月だけ我慢するより、保険を1つ解約するほうが、年間の節約効果は10倍以上違うこともあります。

特に保険は、「なんとなく入っていた」状態のものが多いです。本当に必要な保障が何かを整理すると、月1〜2万円浮くことも珍しくありません。

なお、保険の見直しについてはこちらの記事、サブスクと固定費についてはこちらの記事に書きました。

まとめ:順序を間違えない

長く書きましたが、要点はシンプルです。

借金があるなら返済が最優先。借金がないなら、節約で固定費を下げて、生活防衛資金と特別費の積立を始める。それと並行して、少額から投資を始める。資金が安定してきたら投資の比率を上げていく。

「節約と投資、どっちが先?」という問いに対しては、節約から。ただし完璧を待たず、習慣ができてきたら並行スタート。これが私が10年近くかけて辿り着いた答えです。

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