今日はこどもの日だった。
妹夫婦の子どもたちに会った。中学1年生と小学5年生、ふたり合わせてものすごくよく食べる。去年会ったときより明らかに大きくなっていて、こっちが少し驚いてしまった。
私自身は独身で子どもはいないのだが、甥っ子たちを見ていると、なぜか教育費のことが頭をよぎる。子育ての当事者でもないのに、なんとなく気になってしまう。
それが今日、ぼんやりと考えてしまったことだ。
教育費って、実際いくらかかるのか
子どもひとりにかかる教育費、なんとなく「高い」とは聞くが、数字で見るとやはり重い。
文部科学省の調査をもとにざっくりまとめると、幼稚園から高校まで全部公立で通った場合、約540万円。そこに大学(私立・文系)を加えると、さらに400万円前後。合計で1,000万円前後になる計算だ。
これが私立ルートになると、小学校から高校まで私立の場合は約1,800万円以上になることもある。
数字だけ見ると、気が遠くなる。
ただ、これは一度にまとめて払うお金ではなく、18年間かけて少しずつ積み上がっていく。そう考えると、「毎月いくら準備しておくか」という話になる。
甥っ子たちを見ながら思ったこと
中1と小5。ちょうど、これから部活・塾・受験とお金がかかり始めるタイミングだ。
妹夫婦がどう準備しているかは知らないし、聞くような話でもない。ただ、私自身の考えとしては「教育費もインデックス投資で積み立てておくべき」だと思っている。
子どもの成長は、ある程度予測できる。生まれたときから「18年後に大学費用が必要になる」とわかっているわけで、これほど計画を立てやすいものもない。だったら、生まれた時点から少額でもインデックス投資を始めておくのが合理的だと思う。
S&P500やオルカンのようなインデックス投資は、歴史上どの時点から15年保有してもマイナスになったことがない。18年という時間があれば、教育費を投資で準備するのは十分に現実的な選択だ。
学資保険も、奨学金も、私はすすめない
学資保険は「安心感」を買う商品だと思っている。元本は戻ってくるが、積立利率が低い上に、インフレに対応できないのが弱点だ。たとえば20年前と比べて大学の授業料はじわじわと上がっている。固定利率で積み立てた金額が、いざ使う時期に「思ったより足りない」となりかねない。長期で見れば、インデックス投資のほうがはるかに効率がいい。
奨学金については、私は否定的だ。返済が必要な奨学金は、子どもが社会に出た瞬間から借金を抱えるということ。スタートラインからマイナスというのは、なかなかしんどい。親が用意できるなら、そうしてあげたほうがいいと思っている。
「貯金と投資」を組み合わせる、というシミュレーション
では、具体的にどう準備するか。私が考えるなら、貯金と投資を組み合わせる方法が現実的だと思う。
たとえば年25万円(月約2万円)を教育費として確保できる場合、こんな分け方が考えられる。年利5%はS&P500やオルカンの過去実績からみると、むしろ控えめな想定だ。
【プランA|貯金+投資】
- 貯金:年13万円 × 18年 = 234万円(確実に残る安全枠)
- 投資:年12万円を年利5%で18年運用 = 約338万円(つみたてNISAなどを活用)
- 合計:約572万円
【プランB|全額投資】
- 年25万円を全額、年利5%で18年運用 = 約703万円
数字だけで見ると、全額投資のほうが約131万円多く積み上がる計算だ。差はけっこう大きい。
ただ、全額投資には一つリスクがある。使う時期が決まっているお金だということだ。大学入学のタイミングで市場が暴落していたら、目減りしたまま引き出すしかなくなる。
とはいえ、もし自分たちの老後資金に余裕があれば、いったんそちらを学費に回して投資はそのまま続けるという選択肢もある。老後資金が十分にある人であれば、全額投資プランも十分に現実的だと思う。
結局のところ、自分たちの資産状況と「どこまでリスクを取れるか」次第だ。どちらが正解ということはない。
※ 投資部分は元本保証ではないため、あくまで目安として考えてほしい。
子どもがいない私がなぜ気にするのか
甥っ子たちを見ていると、「この子たちが18歳になったとき、どんな選択肢があるといいか」と思う。
大学に行くかどうか、どこに行くか、何を学ぶか。その選択肢が広い状態でいてほしいと、親でもないのに思ってしまう。まあ、そういうことだ。
自分が子どものころ、親がどれだけお金をかけてくれていたか、正直よくわかっていなかった。社会人になって、ある程度自分でお金を管理するようになって初めて、「あれだけの選択肢を用意してもらっていたんだな」と思うようになった。
教育費は、目に見えにくい贈り物だと思う。
子どもがいる方でも、いない方でも、こどもの日という節目に少しだけ「お金と教育」のことを考えてみるのも悪くないかもしれない。
私はそんなことを、甥っ子たちと過ごしながらぼんやりと考えていた。


