会社の飲み会、1年分の出費を計算したら見直すことにした話

灯りの下の居酒屋のカウンターに置かれた空のグラス 節約・生活費

以前の私は、会社の飲み会に、誘われたらほぼ全部顔を出していました。断るのが、なんとなく悪い気がして。ある年、これも何かのついでに、一年分の飲み代をスプレッドシートで計算してみたんです。出てきた数字は、自分が思っていたより、ずっと大きいものでした。正直、しばらく画面の前で固まりました。

今日は、その飲み代を見直した話です。といっても、飲み会を全部やめた、という極端な話ではありません。

一年分を数えたら、思っていた倍近くあった

ざっくりですが、当時の私の飲み会は、多い月で3〜4回ありました。一次会で4〜5千円、そこから二次会に流れると、締めて7〜8千円。これが月に何度かあって、忘年会や歓送迎会のシーズンはもっと増える。一年通すと、ざっと20万円を超えていました。毎回「まあ、これくらい」と、金額をぼかして済ませていたころは、年間でこんなに使っている実感が、まるでなかったんです。数えてみて初めて、ぼやけていたものがくっきり見えました。

金額だけの話ではありません。飲んだ翌日は、たいてい頭が重くて、午前中の仕事の効率が落ちる。次の日の自分の時間まで、地味に削られていた。お金と時間が、同時に出ていっていた。それに気づいたのが、見直しのきっかけでした。

飲み会が悪いんじゃない。「惰性の飲み会」が多かった

誤解のないように書いておくと、私は飲み会そのものを否定したいわけではありません。気の置けない相手と飲む時間は、素直に楽しい。気の合う同期と、たまに二人で軽く飲む夜なんかは、私にとっては大事な時間です。お互いの家庭のこと、仕事のぐち、たまにお金の話。こういう飲みは、むしろこれからも減らしたくない。

問題だったのは、「行きたいから行く飲み会」より、「誘われたから、なんとなく行く飲み会」のほうが、ずっと多かったことでした。大人数の定例の飲み会に、毎回律儀に参加して、隅のほうで愛想笑いをして、お金と翌日を差し出して帰ってくる。あれは誰のための時間だったんだろう、と今は思います。

行く飲み会と、行かない飲み会を分けた

そこで、線を引くことにしました。難しいルールではありません。

行くのは、少人数で、ちゃんと話せる相手との飲み。間引くのは、大人数で、顔を出すことが目的になっている定例の飲み。たとえば、四半期に一度ある部署の大きな飲み会。30人近くが集まって、席の遠い人とはほとんど話さないまま終わる。ああいう会は、幹事に当たった年以外は、無理に毎回出なくてもいい、と割り切りました。二次会は、よほど話したい相手がいなければ、一次会で切り上げて帰ります。この三つを、自分のなかで決めただけです。

全部断るのではなく、間引く。これが私にはちょうどよかった。ゼロにすると、それはそれで職場で浮くし、大事な話や縁を逃すこともある。だから、ケチるのではなく、選ぶ。お金の使いどころを、自分で決め直す感覚に近いです。

角を立てずに断るのは、正直むずかしい

とはいえ、断るのは、今でも少し気をつかいます。

私がよく使うのは、「今日はちょっと家のことがあって」と、早めに伝えておくやり方です。嘘はつきません。実際、その時間を家計の見直しや家族に使うので、間違ってはいない。角を立てず、でも自分の予定は守る。何度か続けていると、まわりも「あいつはそういう人」と、そのうち受け止めてくれるようになりました。

もちろん、始めたころは「付き合いの悪いやつだと思われないか」と、内心びくびくしていました。でも、実際に角が立ったことは、ほとんどありませんでした。みんな、思っているほど他人の欠席を気にしていないものです。妻には「最近、早く帰ってくるね」と言われました。前は週の何日かは飲んで遅くなっていたので、その変化には気づいたようです。

浮いたのは、お金だけじゃなかった

見直してみて、いちばん大きかったのは、実はお金より、時間と体調のほうでした。

飲み会が減ったぶん、翌日の朝が軽い。二日酔いで午前中をぼんやり過ごして、一日を半分損した気になる、あの感じがなくなりました。夜の時間も、自分のために使える日が増えています。浮いた飲み代も、もちろんありがたいんですが、それ以上に「次の日を丸ごと棒に振らずに済む」ことの価値が、40代になってから、じわじわ効いてきています。

やめたのは惰性で、人付き合いではない

人付き合いそのものを、ケチるつもりはありません。大事な人と過ごす時間には、これからもちゃんとお金を使います。やめたのは、惰性で顔を出していた飲み会のほうです。

全部断るのでも、全部行くのでもなく、自分にとって行きたい会だけを選ぶ。たったそれだけで、お金も、時間も、次の日の体調も、少しずつ自分の手元に戻ってきました。私の場合は、それでちょうどよかったんです。

惰性でやめた習慣という意味ではビールをやめた話と同じで、お金を「楽しみ」に使うのが下手だという話はこちらに書きました。毎月の支出を月給の8割に収める考え方はボーナスは幻と思って暮らす話に、お金全体の整え方は40代の資産形成は何から?にまとめています。

※金額は私個人の家計の例です。

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