ポイント投資を1年試して、結局やめた話。おまけを本気で運用しても、家計は変わらなかった

机の上のスマートフォンと買い物袋と小銭(ポイントを使うイメージ) 投資・NISA

楽天ポイントで投資ができる、というのを知って、私も1年ほど試してみました。楽天証券では、貯まった楽天ポイントを使って、投資信託などを買えます。「タダみたいなお金で投資できるなんて、ちょっと面白いな」と思ったんです。

1年やってみて、私はポイント投資をやめました。やめたうえで、ポイントは投資に回さず「さっさと使う」ことに決めて、投資の本筋は、これまで通りメインの証券口座での積立に絞りました。今日は、そう考えるようになった理由を書きます。ポイント投資を否定する話ではありません。ただ、私には「合わなかった」という、それだけの話です。

やってみると、ちょっと面白い。でも

始めてみると、たしかに面白さはありました。買い物で貯まったポイントが、投資信託に変わって、わずかながら値動きする。現金を出している感覚がないぶん、気楽に「投資ってこういうものか」と眺められる。私も、ふだん積み立てているのと似たインデックスの投信を、ポイントで少しだけ買ってみました。自分の財布が痛まないので、価格が上下しても、妙に落ち着いて見ていられる。投資の練習台、あるいは入り口としては、確かに悪くないと思います。

でも、しばらく続けて、私はだんだん「これ、意味あるかな」と思うようになりました。引っかかったのは、二つです。一つは金額のこと、もう一つは、ポイントという仕組みそのものでした。

そもそも、貯まるポイントが少ない

いちばん大きかったのは、これです。そもそも、貯まるポイント自体が少ない

私の場合、ふだんの買い物で貯まる楽天ポイントは、月にせいぜい数百ポイントほどでした。それを投資に回して、運よく数%増えたとしても、増える額は数円から、いっても数十円です。1年がんばっても、ランチ一回ぶんにも届かない。誤差のような金額です。投資はもともと、元手が小さければリターンも小さい世界です。月に7万、10万と現金で積み立てている本筋の隣で、数百ポイントを運用しても、正直、家計にはほとんど効きませんでした。

ポイントは、企業がいつでも「0」にできる

もう一つ、続けるうちに気になってきたのが、ポイントの「性質」です。

楽天は大きな会社ですから、すぐにどうこう、とは思っていません。それでも、ポイントというのは、結局その企業のさじ加減ひとつで、ルールが変わるものです。還元率が下がることもあれば、極端な話、制度そのものが終われば、価値はゼロになる。実際、世の中のいろいろなポイントで、改悪や終了は、別に珍しいことではありません。

ここが、現金や、証券口座の中の資産と、決定的に違うところでした。自分の現金は、誰かに勝手に消されることはありません。でも、ポイントは消されうる。「いつ0になるか分からないもの」を、コツコツ投資に回して塩漬けにするのは、ポイントの性質に合っていない。そう気づいてから、私の中で、答えははっきりしました。

だから「ポイントは早く使う」「投資は本筋に絞る」

たどり着いたのは、拍子抜けするほどシンプルな結論でした。ポイントは、あくまで買い物の“おまけ”。だったら、貯め込んだり投資で寝かせたりせず、もらったら、わりと早めに、ふだんの買い物で使ってしまう。0になるかもしれないものは、価値のあるうちに、ふだんの買い物に充てるのが、いちばん確実です。私の場合は、有効期限の短いポイントから先に、コンビニやスーパーの支払いに回しています。投資に回して何ヶ月も寝かせるより、そのほうが、取りこぼしがありません。

そして投資のほうは、ポイントのような“借り物の価値”ではなく、自分の現金で、メインの証券口座にまとめて積み立てる。あちこちに分散させても、管理が増えるだけで、肝心の効果は薄い。これは、クレジットカードを2枚に絞ったときや、ポイ活そのものをやめたときと、まったく同じ考え方でした(その話は ポイ活をやめた話クレカを2枚に絞った話 に書いています)。

まとめ:おまけを、本筋と勘違いしない

ポイント投資そのものを、悪いとは思いません。投資の雰囲気を知る入り口としては、よくできています。

ただ、1年やってみて分かったのは、あれは“本筋”ではなく“おまけ”だ、ということでした。おまけを本気で運用しようとすると、手間ばかりかかって、肝心の家計はほとんど変わらない。ポイントは早めに使い、投資は自分の現金で、淡々と本筋に積む。私はいま、そこに落ち着いています。どんな配分で積み立てているかは 積立の配分を公開した記事 にまとめました。

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