「夫婦のお金は、口座を分けるべきか、まとめるべきか」。結婚している人なら、一度は考えるテーマだと思います。
我が家も、最初はぐちゃぐちゃでした。何度かやり方を変えながら、ようやく今の形に落ち着いたところです。今日は、その「我が家のルール」を、使っている銀行も含めて正直に書きます。
先に断っておくと、正解はないと思っています。これはあくまで、投資に懐疑的な妻と、節約好きの私が、揉めずに続けられている一例です。
全部一緒も、全部別も、うまくいかなかった
はじめは、すべて一つの口座でやっていました。でも、どっちが何に使ったのか分からなくなって、ちょっとした出費でモヤモヤする。たとえば同じ月に、私が本を3冊ほど買い、妻が美容院に行く。どちらも責められる出費じゃないのに、同じ財布から出ていると、なぜか「今月、使いすぎじゃない?」と空気が重くなる。お互い様のはずなのに、です。
逆に、完全に財布を分けてみた時期もあります。今度は、家全体のお金の流れが誰にも見えなくなって、これはこれで落ち着かない。
行き着いたのは、その中間でした。生活に必要なお金は二人で共有して見える化し、自由に使うお金にはお互い干渉しない。共有と自由を、口座できっぱり分けてしまう。それだけで、揉めごとがぐっと減りました。
我が家の、お金の置き場所
具体的には、こうしています。
まず、生活費の中心は住信SBIネット銀行です。私の給与はここに振り込まれ、家の生活費はすべてこの口座から出します。妻も私も、この口座に紐づいたクレジットカードで支払いをしている。そして、その記録は家計簿アプリ(マネーフォワード)に集約していて、ここは夫婦で同じアカウントを見ています。だから、生活のお金が何にいくらかかったかは、お互い丸見えです。月に1回、夕食のあとに5分ほど二人で眺めるくらいで、あとは放っておいても回ります。この仕組みにしてから、「あれ、何に使ったの?」と確かめ合うことが、ほとんどなくなりました。聞かなくても、アプリを開けば分かるからです。
そのうえで、各自の「自由なお金」は、それぞれが持つ楽天銀行に分けています。住信SBIから毎月、決まった額を自動で振り込む設定にしていて、これが実質のお小遣いです。ポイントは、振り込んだ時点で、共通の家計簿には「使ったお金」として計上してしまうこと。だから、そのあと各自が楽天銀行で何に使おうと、相手の家計簿には出てきません。私はこの口座に紐づくカードで支払って、自分の小遣いの範囲でやりくりしています。趣味の道具を買うか見送るかでうじうじするのも(その情けない話はこちらに書きました)この中での話で、妻が何に使っているかは、知りませんし、聞きません。
将来のためのお金は、住信SBIの中で、私が担当して育てています。目的別口座で貯蓄を分けるやり方は、個人の口座術の記事に詳しく書いています。
投資の温度差は、説得じゃなく成果で埋める
妻は、正直なところ投資に懐疑的です。「それ、ちゃんと戻ってくるの?」が、長らく口癖でした。だから私も、無理に説得はしていません。投資は私の担当、と割り切っています。
ただ、年に何回か配当金が入ると、妻はちょっと機嫌が良くなる。「へえ、こんなに入るんだ」と。理屈で言い負かそうとするより、小さな成果を一緒に見るほうが、よっぽど効くんだなと思いました。
この前は、配当が入った月に、妻のほうから「たまには外でごはんでもする?」と言い出して、これには少し驚きました。お金のことで妻から前向きな提案が出たのは、たぶん初めてです。増えたお金を、こうやって二人で少し使う。投資を続ける意味が、数字以外のところにもあるんだなと、そのとき思いました。
まとめ:見えるお金は一緒に、自由なお金は別々に
我が家のルールを一言でいうと、「生活のお金は住信SBIにまとめて夫婦で見える化、自由なお金は楽天銀行に分けてお互い干渉しない」。本当に、これだけです。
大事なのは、どちらかのやり方に押し込めることではなくて、二人が無理なく続けられる形を、話しながら見つけること。そして、生活のお金だけは、片方が握ってブラックボックスにしないこと。我が家もまだ完成形ではなくて、ときどき微調整しながら、その時々のちょうどいいところを探しています。それでも、お金のことで揉める回数が減ったぶん、夫婦の会話そのものは、前より少し増えた気がします。


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