家計簿を「毎日つける」のは、3回やって3回とも挫折しました。手書きのノートも、休みの日に半日かけて作り込んだExcelも、どれも長続きしませんでした。
それが今は続いています。理由は単純で、毎日つけるのをやめたからです。記録はマネーフォワードMEに任せて、私がやるのは月に1回、10分の見直しだけ。今日は、その10分で具体的に何を見ているかを書きます。なぜ有料プランに月500円払ってまで使い続けているのかは、マネーフォワードの有料プランに払い続けている理由という記事に書きました。
前提:記録は、もう自分でつけていない
マネーフォワードは、銀行やカード、証券口座をつないでおくと、支出も資産も自動で記録されます。私が手で入力することは、ほぼありません。だから「つける労力」がそもそもゼロです。
家計簿が続かなかったのは、私の根性が足りなかったからだとずっと思っていました。でも違った。「毎日、手で書く」という設計そのものが、自分に合っていなかっただけでした。記録を機械に任せた瞬間、挫折のしようがなくなりました。
毎月10分でやっていること
月初に1回、10分だけ開きます。やることは、だいたい順番が決まっています。
まず、先月の支出をカテゴリ別の棒グラフで1分ほど眺めます。全部は見ません。前の月より明らかに跳ねている項目だけを探します。
跳ねた項目があれば、そのカテゴリだけ中身を開いて「なぜ増えたか」を確認します。たいていは理由がすぐ分かります。家電を買った、冠婚葬祭があった、旅行に行った。一過性のものなら、それで終わり。気にしません。毎月のように同じ項目が跳ねていたら、そこだけ少し考えます。
次に、固定費の欄を見ます。ここは金額というより、「身に覚えのない引き落とし」や「いつのまにか値上がりしていたサブスク」がないかを探す時間です。固定費は一度見落とすと、何ヶ月も黙って引かれ続けるので、ここだけは毎月見ます。
資産の合計は、増えたか減ったかの「向き」だけ確認して、額は深追いしません。下がっている月でも、積立を止めていなければ、それでよしとしています。ここを毎月細かく見ると、相場に気持ちを持っていかれるだけなので、あえて雑に見ます。
最後に、来月やめること・減らすことを、ひとつだけ決めます。たくさん決めると続かないので、必ずひとつだけ。それで10分は終わりです。
先月、私が10分で決めたこと
具体的にどんな感じか、先月の10分を書いておきます。先月決めたのは、クラウドの保存容量の有料プランを、ひとつ解約することでした。固定費の欄を見ていて、月々の数百円が、もうほとんど使っていない保存サービスに払われ続けていたことに気づいたんです。去年、写真の整理をしたときになんとなく容量を増やして、そのまま忘れていたものでした。
金額としては小さい。月に数百円です。でも「使っていないのに払い続けている」という事実のほうが、自分の中では気持ち悪かった。その場でスマホから解約して、その月の10分は終わりました。
派手な節約ではありません。でも、こういう「気づかないまま流れ出ているお金」を、月に1回だけ拾い上げる。一度に大きく削るのではなく、毎月ひとつずつ、静かに栓を閉めていく。この地味な作業を何年も続けた結果が、今の家計だと思っています。
あえてやらないことも、決めている
逆に、「やらない」と決めていることもあります。続けるためには、こちらのほうが大事かもしれません。
ひとつは、支出を細かく分類し直さないこと。マネーフォワードは自動で分類してくれますが、たまに「食費」と「日用品」が混ざったりします。几帳面だった頃の私なら、ひとつずつ直していました。でも今は気にしません。分類の正確さより、跳ねた項目に気づけるかどうかのほうが、よほど大事だからです。きれいに整えること自体が目的になると、たいてい長続きしません。
もうひとつは、予算をガチガチに組まないこと。「食費は月いくらまで」と細かく決めると、守れなかった月に嫌になって、結局アプリを開かなくなる。これは過去に何度もやりました。だから今は予算を厳密には決めず、「前の月より明らかに増えていないか」だけを基準にしています。ゆるいからこそ、続いているんだと思います。
「つける」道具ではなく「決める」道具にした
家計簿を「記録する道具」だと思っていた頃は、何をやっても続きませんでした。考え方を変えて、「月に1回、10分で、ひとつだけ決める道具」だと思い直したら、すんなり続くようになりました。
記録はアプリの仕事、判断は自分の仕事。役割をはっきり分けたら、ぐっと楽になりました。続けるコツは気合いではなく、自分がやらなくていい部分を機械に渡すことだったんだと思います。
もし家計簿が続かないなら、それはたぶん根性の問題ではなく、「毎日つける」という設計の問題かもしれません。私は、つけるのをやめて月に1回だけ見ることにしてから、ずっと続いています。まずは記録を機械に任せて、自分は月末の10分だけ、というところから始めてみるのが、私には合っていました。


コメント