家計簿が続かなかった私が、AIに毎月の集計を任せてみた

夜の机にあるノートパソコンと家計簿 節約・生活費







白状すると、私は家計簿が続いたためしがありません。

几帳面な性格のつもりなのに、家計簿だけは別でした。ノートに手書きしては三日でやめ、アプリを入れては1ヶ月で開かなくなり、を何度繰り返したか分かりません。妻からも「また新しいアプリ入れてる」と半分あきれられていました。お金の管理は大事だと分かっているのに、なぜか家計簿だけが続かない。ずっと、自分は意志が弱いんだと思っていました。

ところが去年、続かない本当の理由に気づいて、やり方を変えたら、あっさり続くようになりました。ポイントは、家計簿を「つける」のをやめたことです。今日は、家計簿が続かない私が、AIに毎月の集計を任せるようになった話を書きます。難しい分析の話ではありません。まず「月末に家計を振り返ることを、続けられる」ようにした、その入口の話です。

結論:記録はアプリ、集計はAI、判断だけ自分に残した

先に、いまのやり方を書きます。支出の記録そのものは家計簿アプリ(私はマネーフォワードを使っています)に任せて自動で貯める。月末に、その1ヶ月分の数字をAIに渡して集計と気づきを出してもらう。そして、それを見て「どこを削るか」だけ自分で決める。この3つに分けたんです。

つまり、私が手を動かすのは最後の「判断」だけになりました。続かなかった作業を、続く形に分解し直した、と言ってもいいかもしれません。

続かない原因は「記録」ではなく「集計」だった

なぜ続かなかったのか。振り返って気づいたのは、私がつまずいていたのは「記録」ではなく「集計」のほうだった、という点でした。

レシートを撮る、金額を入力する。この記録の作業も面倒ではありますが、今どきのアプリはカードや電子マネーと連携して、ほとんど自動でやってくれます。実は、データはとっくに貯まっていたんです。

私が本当に嫌だったのは、その先でした。月末に貯まった記録を眺めて、費目ごとに足し算して、先月と比べて、「今月は外食が多かったな」と気づく。この集計して振り返る作業が、疲れて帰ってきた夜にはどうしても手につかない。データはあるのに、見ないまま月をまたぐ。これを繰り返していただけでした。几帳面な人間が家計簿で挫折する原因は、たいていここだと思います。

AIに何をやらせているか

そこで、いちばん面倒だった集計を、AIに任せることにしました。難しいことはしていません。

月末に、家計簿アプリに貯まった1ヶ月分の支出一覧をコピーして、AIのチャットに貼り付けます。そのうえで、ふつうの言葉でこうお願いするだけです。「この支出を費目ごとに合計して、先月より増えた項目を3つ、金額の大きい順に教えて」。すると、数十秒で費目別の一覧と、増えた項目が返ってきます。

以前スプレッドシートに数字を打ち込んで、何十分もかけてやっていた集計が、ほぼ待ち時間だけで終わる。しかも「外食が先月より8,000円増えています」のように、自分では見落としていた変化まで拾ってくれる。正直、これは楽でした。集計がこれだけ軽くなると、月末に振り返ること自体が、面倒でなくなったんです。

ここで一つ、大事な注意があります。AIに貼り付けるのは費目と金額だけにして、口座番号やカード番号のような情報は絶対に含めないこと。私は貼る前に、念のため数字と費目以外を消しています。便利な道具ほど、渡す情報の線引きは自分で引いておくべきだと思っています。

それでも、AIに任せていないこと

便利だと書きましたが、AIに全部おまかせにしているわけではありません。任せているのは、あくまで「集計」と「変化の指摘」まで。どこを削るか、来月どうするかの判断は、自分に残しています。

たとえばAIが「外食が増えています」と教えてくれても、その月は仕事が忙しくて外食が増えたのなら、無理に削る必要はありません。数字の裏にある事情は、自分にしか分からない。AIは気づくきっかけをくれますが、我が家にとってそれが問題かどうかを決めるのは、やっぱり私自身です。ここを手放すと、ただ数字に振り回されるだけになる気がしています。

まとめ:続かないなら、いちばん嫌な工程を手放す

家計簿が続かなかった私が続くようになったのは、意志が強くなったからではありません。続かない原因だった「集計」という工程を、AIに手放しただけです。記録はアプリ、集計はAI、判断は自分。この分担にしてから、月末に家計を振り返るのが、ようやく習慣になりました。

私がまずやったのは、家計簿アプリに1ヶ月ぶん貯まっていた数字を、AIに貼り付けて「費目別に集計して」と頼んでみることでした。うまくいくか半信半疑でしたが、返ってきた一覧を見て、「これならもう自分で電卓を叩かなくていい」と、肩の力が抜けたのを覚えています。

この記事は、まず月末の振り返りを「続ける」ための入口の話でした。集計が習慣になって、もう一歩ふみ込んで家計を見たくなったときのために、マネーフォワードの3年分をAIに見てもらったら、月10分では気づけない“お金のクセ”が見えた話も書いています。あちらは「続ける」ではなく「深く気づく」ための使い方です。

そもそも家計の見える化を何から始めるかは、マネーフォワードを私が使い続けている理由に書きました。お金まわりを全体としてどう整えるかは、40代の資産形成は何から始めるかにまとめています。

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