配当金の使い道、私は「再投資しない」と決めています。6月の入金月に書く、わが家のルール

卓上ホットプレートで焼く焼き肉 投資・NISA

6月は、わが家に配当金が入ってくる月です。

このブログで何度か書いていますが、証券口座の入金通知が届くと、妻はちょっと機嫌がよくなります。「今回いくら?」と聞かれて答えると、「ふーん」と言いながら、夕飯が一品増えたりする。投資に懐疑的だった妻が唯一、素直に喜んでくれるのが配当金です。

今日は、その配当金をわが家がどう使っているか、という話です。タイトルのとおり、私は配当金を再投資していません。理屈の上では再投資が有利だと知ったうえで、です。我ながら効率の悪いことをしている自覚はあります。

金額の現実:夢のある数字ではありません

最初に現実の話をします。私の高配当株は資産の一部だけなので、1回の配当はあわせて数千円から、多い月で数万円です。SNSで見かける「配当金で生活」のような数字ではありません。配当金生活という言葉に憧れる前に知っておいてほしい現実は、以前別の記事に書きました

ただ、この「夢のない数字」が、毎年ちゃんと振り込まれてくる。働いたからでも、節約を頑張ったからでもなく、持っているだけで入ってくるお金というのは、金額の割に存在感があります。

そもそも配当はいつ入るのか

ちなみに「配当っていつ入るの?」という方のために書いておくと、日本の高配当株は3月決算の会社が多く、その期末配当が届くのが6月ごろ。中間配当は12月ごろです。つまり多くの場合、6月と12月が配当の集中月になります(会社によって違うので、保有株の権利確定日はご自身でご確認ください)。

私のスマホに入金通知が続くのも、この時期です。年2回の小さな収穫祭、という感覚でいます。

なぜ再投資しないのか:苦手な「使う力」を鍛えるため

そもそも私が高配当株を持っているのは、リベ大(両学長)で「5つの力」という考え方を知ったのがきっかけでした。貯める・稼ぐ・増やす・守る・使う、の5つです。

このうち、私がいちばん苦手だったのが最後の「使う」でした。几帳面というか、貧乏性というか、お金は増やすのは得意でも、気持ちよく使うのが下手なんです。家電量販店で5分悩んで結局棚に戻すタイプですから。20年後の含み益はうれしいはずなのに、グラフの中の数字だと、どうもピンとこない。

そこで配当金です。私の家計では、増やす仕事は毎月10万円の積立(インデックス中心)にぜんぶ任せています。これは老後までの長距離走者で、途中で口は出さない。一方、高配当株からの配当は、「使う力」を鍛える練習台と位置づけました。だから再投資せずに使う。役割の違うお金を混ぜない、というだけの話です。

再投資したほうが将来の総額は大きくなる計算なのは、もちろん分かっています。純粋に増やすことだけ考えるなら、再投資が正解でしょう。それでも私が使うほうを選んでいるのは、効率より「続けること」を優先しているからです。20年後の数字より、配当で食べた焼き肉のほうが、明日の積立を続ける力になる。少なくとも私はそういう人間でした。

使い道のルールは、ゆるく2つだけ

といっても、何に使ってもいいことにすると、いつの間にか生活費に溶けます。それはそれで味気ない。なのでルールは2つだけ決めています。

ひとつ、生活費の穴埋めには使わない。生活は月の給料で回す設計を崩さない(だから配当が減っても生活は痛まない)。

ふたつ、「形に残るか、記憶に残るか」のどちらかに使う。今年の春の配当は、少し良い焼き肉に行きました。去年は寝室のカーテンを買い替えました。どちらも「これは配当で買った」と言えるものです。入金のたびに「今回は何にする?」と家で相談するのが、半ば恒例行事になっています。

白状すると、ルールを決める前の年は、配当をそのまま証券口座に放置して、いつの間にか「あったはずのお金」になっていました。何に使ったか言えないお金は、嬉しさも残りません。数千円でも「これは配当で買った」と言えるほうが、投資をやっている実感がある。ルール化したのは、その反省からです。我ながら、ルールにしないと使えないあたりが筋金入りだと思います。

当てにはしない:減配は普通に起きる

最後に注意点をひとつ。配当は、企業の都合で減ったりなくなったりします。これは精神論ではなく、現実です。少し前にあおぞら銀行が15年ぶりの赤字で大減配を発表して、高配当株目当てで持っていた人が一気に青ざめた、という出来事がありました。私はあのニュースを見て、配当目当ての銘柄ほど1社にまとめてはいけないな、と改めて思いました。1社が転んでも家計が揺れないように、何社かに散らしておく。それだけのことです。

なので、わが家では配当を「家計の収入」には数えていません。ボーナスを幻と思って暮らす話を以前書きましたが、配当はさらに幻寄りの扱いです。来なくても困らない設計にしておいて、来たら焼き肉。これくらいの距離感が、高配当株と長く付き合うコツだと思います。

ちなみに、配当金には税金の話もあります。源泉徴収で払いすぎていた分を取り返した顛末は、以前書いたのでそちらをどうぞ

まとめ

  • わが家の配当金は再投資しない。「増やす」は積立の仕事、「使う力を鍛える」のが配当の仕事と分けている
  • 使い道のルールは2つ:生活費の穴埋めにしない/形か記憶に残るものに使う
  • 配当は当てにしない。減配は実際に起きるので、1社集中を避けて、来たら焼き肉くらいの距離感で

再投資派の方の理屈は、正しいと思います。これは効率の話ではなく、増やすのは得意だけど使うのが下手な私が、投資を続けるために編み出した工夫の話です。8年続いている理由の何割かは、たぶんあの焼き肉なので。

※投資判断はご自身の責任で。配当・税制の正確な情報は公式サイトでご確認ください。

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