自分でもケチだと思う私が、本にだけはお金を惜しまない理由

窓辺の机に積まれた本とコーヒーカップ 節約・生活費

自分でも、われながらケチだと思います。コンビニは我慢するし、飲み会は間引くし、格安SIMで通信費もぎりぎりまで削っている。そんな私が、ほとんど値段を見ずに買うものが、ひとつだけあります。本です。

今日は、モノにはあれだけケチな私が、なぜ本と学びにだけはお金を惜しまないのか、という話です。

買い物には慎重なのに、本屋ではレジに直行する

ふだんの私は、買い物のたびに「これは本当に必要か」を、しつこいくらい考えます。値段と相談して、たいていのものは見送る。そういう性分です。

ところが、本屋だけは勝手が違います。気になるタイトルを見つけると、中身をぱらぱらめくって、面白そうなら、値段をほとんど見ずにレジへ持っていく。妻には「また買ったの」と、半ばあきれられています。図書館もよく使うんですが、手元に置いて何度も読み返したい本だけは、迷わず買うことにしています。

知らないことが、いちばん高くついた

なぜ本にケチらないかというと、過去に、知らなかったせいで、とんでもなく高い買い物をしてきたからです。

20代のころ、手数料が3%以上もかかる投資信託を、中身もよく分からないまま買いました。30代では、勧められるまま入った保険に、月6万円も払っていた時期があります。どちらも、お金の仕組みを少しでも知っていれば、避けられたものでした。

今になって思うのは、あのころ1500円の本を1冊読んでいれば、何十万円も払わずに済んだはずだ、という後悔です。知らないことのコストは、本代よりも、ずっと高い。それに気づいてからは、本に払うお金を惜しいと思ったことがありません。

学びは、いちばん回収率のいい投資だった

実際、本や学びに使ったお金は、あとから何倍にもなって返ってきています。

お金の勉強を始めてから、月6万円だった保険を、必要なものだけに絞って、数千円まで減らしました。手数料の高い投資信託もやめて、証券会社ごと乗り換えています。

読んだのは、難しい専門書ではありません。書店のマネーコーナーに平積みになっている、保険や投資の基本を図解つきで解説したムック本。私の最初の1冊は、そういう本でした。同じコーナーに並ぶ何冊かをその場で立ち読みして、いちばん自分の疑問に答えてくれた1冊だけをレジに持っていく。ふだんの買い物では「これは本当に必要か」としつこく考え込む私が、本屋でだけレジに直行するのは、この選び方に迷いがないからです。家事の合間や通勤電車の40分には、無料の動画でも少しずつ学びました。派手なテクニックより、こういう地味な基本のほうが、結局いちばん効きました。

使ったのは、その何冊かの本代と、学ぶ時間くらいです。年間で本に使う金額は、多い年でも数万円程度。かかった費用と、そのあと浮いたお金を並べてみたら、どんな金融商品よりも高い利回りでした。

投資そのものも、何冊か読んでから始めたおかげで、暴落が来ても、慌てて売らずに持ち続けられました。あのとき本で読んだ「下がっても売らない」という一行が、何年もあとの私を、何度も助けてくれています。

ただし、「高い学び」には手を出さない

誤解のないように書いておくと、学びにケチらない、といっても、高額な情報商材や「誰でも簡単に稼げる」とうたう高額セミナーは、まったく別の話です。

むしろ、そういう高いものほど、中身が薄いことが多い。本当に役に立つ知識は、数千円の本か、信頼できる無料から低額の情報で、じゅうぶん手に入ります。高い授業料を払わないと学べない、というのは、売る側の都合であることがほとんどです。このあたりの見極めは、投資詐欺の話にも通じます。

モノはケチる。でも、学びはケチらない

モノにはケチる。でも、学びにはケチらない。自分のなかで、これは矛盾していません。むしろ、学びにお金を使ってきたからこそ、モノを賢くケチれるようになった、という順番だと感じています。

いちばんコスパのいいお金の使い方は何か、と聞かれたら、私は迷わず本と答えます。数千円で、この先ずっと効く知識が手に入る。これほど割のいい買い物を、私はほかに知りません。

本で学んで保険を見直した話は月6万円の保険をやめた話に、手数料の差がどれだけ大きいかは信託報酬の差で500万円違った話に書きました。高額な情報商材や投資詐欺の見分け方はこちらに、お金全体の整え方は40代の資産形成は何から?にまとめています。

※金額は私個人の経験にもとづく例です。

コメント

タイトルとURLをコピーしました