投資を始めたころ、「ETFと投資信託って何が違うの?」という疑問がずっと頭にありました。
名前は聞いたことがある。でも何が違うのか、どっちを選べばいいのか、正直よくわかっていませんでした。
今は投資信託でS&P500を積立てながら、AGGやHDV、SPYDといったETFも複数保有しています。両方使うようになって、ようやく「ああ、こういう違いがあるんだな」と実感として理解できてきました。
この記事では、私が学んで・使って気づいた違いと、現時点での使い分けの考え方をそのまま書いていきます。
そもそも何が違うのか
投資信託は「1日1回・基準価額で買う」仕組み
投資信託は、1日に1回だけ基準価額が決まります。注文を出しても、その時点の価格はわかりません。確認できるのは翌日です。
これ、メリットでもありデメリットでもあると思っています。
リアルタイムの価格が見えない分、「今日の相場が気になる」という状況になりにくい。価格が動いていても確認できないので、諦めがつくのです。暴落しているときも、1日1回の基準価額を見るだけ。それ以上どうにもできないから、変に動かずに済む。
ETFは「市場でリアルタイムに売買できる」
ETFは証券取引所に上場しています。株式と同じように、市場が開いている時間中はリアルタイムで価格が動き、指値・成行で注文できます。
ただ、これが諸刃の剣で。
暴落のとき、ふとSBI証券にログインしたら保有ETFの含み損が目に飛び込んでくる。リアルタイムで損失が見えるから、パニックになって手放してしまう恐れがあります。実際、私も「見なければよかった」と思ったことが何度かあります。
コストの違いも意外と大きい
信託報酬(保有しているあいだかかるコスト)は、ETFのほうが低い傾向があります。販売会社を介さず直接市場で売買するため、その分のコストが省かれているからです。
また投資信託には「信託財産留保額」といって、売却時に差し引かれるコストが設定されているものもあります。ETFには基本的にありません。
それでも「迷ったら投資信託でいい」と学んだ
自動積立できて、ほったらかしにできる
勉強していたとき、「よくわからなければ投資信託でいい」という考え方を知りました。
理由のひとつは、自動積立ができること。ETFは自分で注文を出す必要がありますが、投資信託なら毎月決まった金額を自動で買い付けられます。設定したら、あとは忘れていい。
「忘れていい」というのは本当に大事で、投資信託は保有していること自体を忘れられます。気づいたらまとまった額になっていた、というのが理想の積立の形だと思っています。ETFは自分で注文しないといけないので、その点だけでも手間が違います。
実際、私のNISA口座でのS&P500積立は投資信託でやっています。毎月設定した金額が自動で引き落とされて買い付けられる。価格も気にしない。シンプルに積み上がっていく感覚が、長続きするコツだと思っています。
それでも私がETFも持っている理由
分配金が口座に入ってくる感覚が好きだから
ETFを持ち続けている一番の理由は「分配金がもらえるから」です。
AGG、HDV、LQD、SPYD、VIG、VTI……と複数のETFを保有していますが、それぞれ定期的に分配金が入ってきます。
投資信託の積立は、じわじわと資産が増えているのはわかります。でも目に見えて「何か入ってきた」という感覚がない。ETFの分配金は、その点で投資を続けるモチベーションになっています。
高配当株投資との相性がいい
ETFは分配金がもらえる仕組み上、高配当株投資と相性が抜群です。
HDVやSPYDは米国の高配当株をまとめて保有できるETFで、個別株を1社ずつ選ぶ手間なく、分散しながら配当収入を得られます。「高配当株を持ちたいけど、どれを選べばいいかわからない」という入口として、高配当ETFはとても入りやすかったです。
再投資の効率でいえば、分配金に課税されるETFより、自動で複利が回る投資信託のほうが有利という考え方もあります。それは理解した上で、それでも分配金が好きだという話です。
結局、どちらがいいのか
積立・長期保有なら投資信託のほうが楽
正直なところ、積立をするなら投資信託のほうが断然楽です。
自動積立ができる。価格を毎日見なくていい。暴落しても諦めがつく。保有を忘れるくらいでちょうどいい。
ETFはリアルタイムで価格が見える分、相場が荒れたときに余計なことをしてしまうリスクがあります。「見えるから触ってしまう」というのは、長期投資の敵です。
私は今のところ、こういう整理でやっています。
- 毎月の積立:投資信託(S&P500 / NISA口座)→ ほったらかし
- 分配金を楽しむ:ETF各種(AGG・HDV・LQD・SPYD・VIG・VTI)→ 配当収入
どちらかひとつを選ぶとしたら、迷わず投資信託を勧めます。ETFは、投資に慣れてきてから追加で考えればいい。
次の一手:ETFが気になる方は、まず投資信託でNISA積立を始めてみてください。慣れてきたら、高配当ETFをひとつ試してみるのもありだと思います。


